自主プロジェクト「StyleMe」は、生活の中に運動を取り入れることが難しい人達のためのワークアウトアプリの提案です。たくさんのワークアウトアプリがある中で、最初は気合いを入れて頑張るものの長く続けることができない、いわゆる三日坊主になってしまうことはよくあります。そのようなユーザーに使い続けてもらうことがこのアプリの目的です。

コンセプトを検討するため、まずはターゲット(ペルソナ)設定から始めました。ペルソナの紗良さんは生活の中で運動の優先順位が低く、運動不足を気にしてはいるものの、少しの時間ができても違うこと(SNSのチェック)などに時間を使うことが多いです。彼女が簡単に日常に運動を取り入れるために、その時間の一部を使うことはできないかと考え、アプリの使用場所は家の中に設定しました。そして、SNSをチェックするような「手軽さ」、低いモチベーションをクリアする「楽しさ」を必須としてアイデア出しを行いました。


「Enjoy my style - 自分のスタイルを楽しもう」をキーワードに、現実世界の自分のスタイルチェンジ(体型や生活スタイルの変化)と、アプリの中のアバターのスタイルチェンジ、両方を楽しめることをアプリのコンセプトとしました。ユーザーは、Meというアバター(アプリ内の自分)と日々一緒に運動を行い、ゲットしたポイントでMeをおしゃれに着せ替えていくことで、愛着を感じながら達成感を高めることができます。
ユーザー体験のキーポイント
1. ユーザーが複雑さを感じるポイントである最初のトレーニングメニュー選択は、時間・目的・負荷でチャンク化された中から自分に合うものを選ぶだけで、すぐにトレーニングを始めることができるようにします。最初のステップで簡単な印象を与えることで、アプリを継続していけるイメージを持ってもらうことが期待できます。
2. トレーニングメニューの実行中は、身体を動かすことにワーキングメモリのほとんどを使用することになるので、アプリ内で必要とする動作の負荷を最小限にするために、開始・一時停止・終了のボタン操作のみに絞ります。モデル動画ではなく自分のアバターのアニメーションと一緒に身体を動かすことで、一緒に頑張っている安心感や愛着を感じながらトレーニングを進めることができます。
3. 目標とする継続日数が達成した時はユーザーにとって最も重要な瞬間です。Meが一緒に喜ぶささやかなアニメーションでより達成感を高め、SNSシェアボタンを設置してその達成感の共有を促します。




